英語学習において、音読練習はとても大事なトレーニングであることはよく知られています。その目的は、英語を話す・聞く技能の向上にあるわけですが、こんな読み方にならないように気を付けてほしいです。
してはいけない文章の読み方
それは、一単語ずつ丁寧にはっきり同じ調子で平坦に読むこと。
(イメージ図)
こういう読み方はネイティブにとって最も聞き取りにくく、またカタカナ英語の弊害がよく現れてしまいます(余分な母音がついたり、音節が増えてしまったりなど)。
・小学校の時、国語の教科書を皆で音読した経験があると思いますが、それと同じ感覚で英文をよむくせがあったり、
・英字の視覚のインプットに大きく頼ると、つい一語一語切ってしまったり
こういった音読というのは、ついしてしまっているものなのです。
ですからあなたが悪いわけではなくて、ただ、「英語発音」を気にしないでいると日本人は必然的にそうなってしまう、ということです。
せっかく音読練習するのですから、効果が半減してしまうのは実にもったいないことです。
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音読練習では発音をまねることを心がける
まず、日本語とは全然ちがうイントネーションやリズムが英語にはあると認識しましょう。
そして、文字はちらちら見る程度で、音源に集中する。耳からのインプットに意識を向けます。目は2割くらい、耳に8割くらい集中する気持ちです。
それで聞こえてきたそのまんまの音を真似するつもりでアウトプットします。
(イメージ図)
音声 |
このように音感覚を図で表わしたものをみても、リズムが全然違うことが想像できると思います。
たいてい、綴りをみて自分が想像する発音のように実際には聞こえてこないはずです。
・単語間がつながって違う音に聞こえる
・語尾の音が聞こえない
・早く読んでいる単語もあれば、少しゆったり読んでいる単語もあり、一文の中でも読む速度が単語によって違う
など。
なぜそこでそういう強弱リズムになるか、という理屈はあり、そちらからのアプローチで学ぶこともできますが、まずは聞こえてきたままを感覚的にそっくり真似るということはすぐにでも独学でできることですから、ぜひ音読するなら取り入れてほしいです。
そうしていると、この単語がうまく言えないなあとか、部分的な発音ができずに気になってくるかも知れませんが、それは次の成長につながるきざしですから。
まとめ
「国語の授業」感覚を英語に持ち込まない。両者は違う言語だと強く意識する。
耳に8割集中して、音源の音調をそのまま完コピするつもりで音読する。
全体的な音の流れ・リズムを真似するという音読練習は、英語の音感覚を養い、英語らしい読み方を身体で覚えることにつながり、通じる発音に近づきます。