英語には、よく子音連続音が出てくるという特徴があります。
これは日本語と英語の音節の違いからくるものです。
音節とは、
→ 母音ひとつを中心とした音の単位 です。
日米の音節を簡単に説明
日本語の一文字を分解してみると、「1子音+1母音」になります。(あいうえお、ん を除く)
n a (な) z e(ぜ) y o(よ) sh a(しゃ)
1音節とは、1音(1拍)と考えてください。
1子+1母 になる音節が多い日本語は、ローマ字表記すると、言葉のつながりとして
「子音 母音 子音 母音 子音 母音・・・・」と規則的に並ぶことが多くなるわけです。
一方、英語は、母音一つ、その母音の前後に合計1~7つの子音がくっついて、一音節を形成します。(a, e, i, o, u などの母音は除く)。これが大きな違いです。
子音が合計1~7つ?
なんだか日本語からすると複雑な感じがしますよね。
子+母 ・・・go [gou]
子+子+母 ・・・play [plei]
子+子+母+子 ・・・great [greit]
子+子+子+母+子+子 ・・・strict [strikt]
これらは全部母音がひとつしか入っていないので、一音節の単語です。ネイティブスピーカーにとっては一つの音と感じます。
子音連続する音を練習しなければならない理由
この音節の違いを考えると、規則的に 子 母 子 母 と並びやすい日本語とは対照的に英語は、単語や文章において
子音が連続する ことが容易に想像できると思います
このような日米の音節の大きな違いがあって、カタカナ英語をそのまま英語に持ち込んでしまうとどうなるでしょうか。
勘の良いあなたはもうお気づきだと思いますが、
日本人は、英語を発音するときに、語中や語尾に余計な母音を入れてしまって発音し、またそうではなくても、子音連続音に慣れないと発音にもたつくのです。
余計な母音を間にはさむことで、音は多くなるし、一番の問題は、音節の数が増えてしまうことです。
音節の数は通じる上で重要です。
余分な音がある、音節の数も違う、となると、ネイティブには通じない発音になってしまうのは当然なのです。
これが文章になると、もっと大変です。早く発音できないし、単語間がスムーズにつながらなく、単語をぶつぶつ切ったような読み方になりかねません。
ますます相手にとっては聞きとりにくい英語になってしまいます。
だから、発音を身につける上で、子音連続音をしっかり練習することはとても大事です。ぜひ声に出して、実践練習を行いましょう。
理屈が分かっても、子音連続は、練習しないと思うようにスムーズに発音できないものなのです。
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