私自身アメリカ英語の発音を教えていますが、アメリカ英語でないといけないとも、その発音が世界で正しいとももちろん思っていません。
接するほとんどがイギリス英語だ、という人でしたら、断然その発音を学ぶべきだと思いますし、
今や世界中で使われている英語で、日本に訪問する外国人もさまざまです。いろんななまりが飛び交っています。
なので、なまりやくせが強いと、アメリカ発音を知っていても発音が聞き取れないこともあります。
発音を学んでも聞き取れないのか、と残念に思われるかも知れませんが、どこか英語圏の発音を中心に考えられるようになっておくことは価値があることだと思います。
米語での、この母音が、豪州ではこんな風に発音されるのか、という「比べて」「違い」をくみ取ることができるからです。
これが、日本のカタカナ英語の音が軸になっていると、かなりつらい。
言わずもがな、だと思いますが、英語から入ってきて定着したカタカナ語は、七変化というべきくらい、違う音になって日本語になっています。そのまま通じるものもあれば、なぜこんな音になった、というものまでいろいろですよね。
ですから、カタカナを基準に英語を考える、ということ自体からやっぱり離れたほうがいい、と思うんです。(ややこしい上に、得にならない)
読みのためのひらがなやカタカナを出来るだけ使わずに、
英語の綴りをみて、
発音記号も参考にして、
耳をしっかり使って音を聞いて、音真似する、
という姿勢だけでもずいぶん違うと思います。