z が出せているかどうかの自己判断は伸ばしてみるとすぐに分かります。
「z」と「ズ」は何となく似た感じに聞こえるので、それらが違う発音だと認識していない人は結構多く、また、違うんだろうなと思っていても、実際に発音してみると、無意識に日本語の「ズ」の口の動きになってしまって、なかなか安定しない場合も多いのです。
体験レッスンに来てくださって、実際にzを伸ばして発音してもらうとスムーズに出せずに苦戦する人は2~3割ほどでしょうか。
発音に興味を持って、来られた方の場合でそのくらいの割合ですから、実際には出せない人はもっと多いと想像します。
z が出せているか伸ばしてみましょう
① z だけを伸ばすとこうなります。
Z |
② 次のように、ズーになってしまって、日本語の「ウ」の母音を伸ばしたりしていないでしょうか?
ズ |
②になっておらず、ちゃんとzzzzと伸ばせている、という方はそれで合っているので、これ以下は読まなくてOKです。
ズと z のわずかな違い
「ズ」と 「z」では舌先の位置(動き)に少し違いがあります。「ズ」と言う時、舌先は上歯(又は歯ぐき)あたりを少し触る(あてる)動作をしますよね。
一方、z は、舌先は上歯に接近するもののあたっておらず、すきまがあるので、息&声を出すと、その小さなすきまで振動する音が鳴ります。
s を出すときと口の動きは全く同じで、s を有声音化にすると z になるので、どうしても無意識に「ズー」と言ってしまう人は、s を(強めに)出して、舌先の位置を全く変えずにそのまま z に移行してみる、という方法もあります。
S → Z |
小さなすきまで振動する音を作るには、
- 息が通っていること
- 息は、振動させるくらいに充分な強さがあること
という条件が揃っていれば、理屈的に z は出せるはずなのです。
でも、なかなか安定して出せなくどうしてもウを伸ばしているだけになってしまう人の原因は、
必ず無意識に、口の動きを「ズ」(舌先をあてる)→「ウ」(舌先はかなり離れ、息もでていない)にしてしまっています。
どういう口(舌)の動きをしているか意識的に確認しながら、練習しましょう。
独習での注意点
発音は出来てしまえば簡単と思うのですが、
「安定して出せる」
には口を動かして意識的に練習しないとできないものなんです。
発音練習の初期段階では、思い込み・無意識が意外とじゃまするものなので、対面指導でしたらそのあたりをすぐに取り除けるように様子をみながら教えられるのですが、
独習では客観的に自分の音や口の動きを観察する姿勢、
意識的に動かす、
ということが結構重要で、そこに気をつければできるようになるはずです。
なんか出来た
よかったです^^