冠詞の発音とリエゾンについてまとめます。短い単語である冠詞ですが、分かっていてもつい間違えたり、あえて発音しにくいように読んでしまっている人も結構多いのです。
冠詞の種類と読み方
a an the
冠詞とは上記の3つですね。(※発音、という観点からで、文法解説ではありません)
そしてご存知のように
続く単語が子音で始まる場合は a
(例) a book / a day / a boy
続く単語が母音で始まる場合は an となります。
(例) an egg / an interview / an idea
綴りは変化しないけれども
続く単語が子音で始まる場合は the [DE] と発音し、
(例) in the morning / at the park / on the ground
続く単語が母音で始まる場合は the [Di] と発音します。
(例) in the end / the old place / the idea
It looks the easiest, too.
よくある勘違い
次が子音か母音かを判断する時によくある勘違いは
- 綴りで判断してしまう
- カタカナ発音で判断してしまう ことです。
1. 綴りで判断してしまう
例えば、hour の語頭は、「h」ですが、発音しない綴りのため、音は [OuC:] なのでこれは母音です。ですから、an hour となります。
また、one は、「o」という母音字のため、母音かと思ってしまうのですが、発音は [wVn] ですから子音です。
the[DE] one/ the[Di] other
英語は必ずしも綴りと発音が一致しないので、ちょっとややこしいですね。
2. カタカナ発音で判断してしまう
例えば、wood は、カタカナでは「ウッド」といいますので、ウだから母音・・と思ってしまうことです。当然この場合は、wという子音です。
the[DE] wood deck/in a wood
冠詞の発音のコツと注意点
では、文章中での冠詞を発音練習してみましょう
「a」は、比較的かんたんです。たいてい前の子音とつながって読まれます。発音は[E]です。かなり弱く早く発音されます。
問題は「an」です。単語間のスペースに影響されて、それぞれの単語を切って発音しがちです。
looking|for| an|apartment
そうではなく「an」は、真ん中で切って、それぞれを前後の単語にひっつける、考えるといいです。そのように発音されますので。
We have been looking for an apartment for months.
She will be back in about an hour.
the[Di]は、つい「ジ」で発音してしまう方がとても多く、単音で[D]が発音できる人でも、文章を読む時には、うっかり「ジ」になってしまうくらい多いのです。
とにかく舌先を日本語のジを発音する時の位置に持っていかないように・・。もうちょっと前です。歯と歯の間です。
結局は発音しやすいから
学生の時、an や a などをもちろん習いましたが、発音ができるようになってから、なぜ母音の前だと an になるのか、ということが腹に落ちました。
切らずにスムーズに言える、からだと思うのです。
読み書き中心で、発音はカタカナの学生時代の英語だったので、私は、a も an も切って読んでいました。理屈に実践が全然伴っていなかったということです・・・。
リエゾンが最初からスムーズに言えなくてもいいんです。
英語学習から発音だけがおきざりになってしまわないことがまず肝要です。