学生の頃、英語の授業でたくさん覚えざるを得なかったイディオム(慣用句や慣用表現ともいう)がありますよね。特にテストや受験に向けて、暗記しませんでしたか?
as soon as/a lot of /as far as/look forward to/too~to などなど
意味は分かるのに音読したことがない?
今英語発音の指導をするようになって、その音読練習などで、定番慣用表現などが出てくると、
「意味は知っているけれど、スムーズに読めない方」がとても多いです。
それでも発音レッスンを受けられる方は、発音向上への意識があるので、すぐに改善されますが、
そうでなければ、意味は理解できるのに、口を動かして実際に会話で使ってみるように練習したことがない、
という人はたくさんいるのではないでしょうか。
そうするとつい一語一語ぶちぶち切って読んでしまうのですが、そういう読み方をすると、本人は言いにくい上に、相手は聞き取りにくい、ということを知っておきましょう。
当たり前のことですが、英語を覚えたら、実際に使ってみるように声に出す練習まで入れてこそ、実践英語ですね!
音読の基本的な2つのポイント
単語間を切らずになめらかによむ
単語単語で切らずに滑らかに読むことを心がけましょう。そのための理屈として、単語間に注目!
★子音 >>> 母音 単語間はリエゾンします
★子音 >>> 子音 前の子音がつまるように弱くなったり聞こえなかったりします。同じ子音であればほぼ前の子音は脱落します。
loo(k) forwar(d) to~、 ta(ke) care~
★母音 >>> 母音 滑らかになるように順に読みます(母音 >>> 子音も同じ)
go out [gouOut]
弱く読む単語と強く単語がある
簡単に言うと文の中でキーワードになる語は基本的に強くよみます(内容語と呼びます)
それ以外は、冠詞や前置詞などが多いですが、弱く読みます(機能語と呼びます)
そうすると、too~to 構文というのを習ったと思いますが、意味を考えた時にこの too とtoは同じ強さで読まれるでしょうか?
正解は、tooが強く、toが弱くなるはずなのです。
弱く読む単語は、母音が弱化しますから、発音記号であらわすと次のように読まれるのが基本になります。
こころがけ
実際に英文がどのように聞こえてくるか、という意識を持って音読練習することは、同時に発音練習にもなります。
試験のための英語の暗記となると、アウトプットのための練習がおろそかになりがちなのは、ある意味仕方のないことかも知れませんが、
その縛りがなくなって実践英語を目指す人は、ぜひ発音を意識したアウトプット練習まで入れていきたいものです。