前回の記事で母音の弱化について説明しました。文章を読む際には、他にも音の変化がありまして、今回は単語間の発音に注目してみます。
語尾の子音は脱落かリエゾンする
語尾から語頭の組み合わせに注目して、単語間の音の変化をみてみましょう。
以下の2つのパターンの音変化が顕著なので、まずはこれらに注目して音読練習する時には気を付けてみてください。
1.子音→子音
前の子音が脱落します。
(でも発音する時には飛ばすのではなく、つまったように発音する方がきれいです。音は聞こえないけれど、そこに間合いがあるような感じです。後出の音声もご参照。)
いつも必ず脱落するわけではないですが、以下のような場合はよく起きます。
同じ子音
(例)stop playing / eight times / take care of yourself
|
(音や口の動きが)似た子音
(例)t →th d→l d→t
at that time |
Running slowly and long is good to lose weight.
破裂音の t, d, p, d, k など
(例)white shirt / hard feelings
2.子音→母音
talk about は、 k と a を切って発音せずに、ka[kE] とつながる(リエゾンする)
Let’s move on to the next step. |
Let’s talk about going on a picnic. |
結局どちらも言いやすいからそうなるだと思います。もちろん、言いやすいからと言って必要な音が変化したり落ちたりすることはなく、伝わる範囲内での音変化です
1つ1つの単語を切って、かつ、ちゃんと全部発音するくせがついてしまっていると、この脱落やリエゾンをまねようとするともたついて反対に言いにくいと感じるかも知れませんが、慣れたら絶対に音の脱落やリエゾンさせたほうが発音しやすいはずです。
だから最初はスムーズに言えなくても、口を動かして何度も練習してみてください。
上記2パターン以外について
語尾+語頭の組み合わせとして、上の2つ以外では
母音→母音
(例) go out / how I
母音→子音
(例) my mother / no one
がありますね。これらは順番に発音してください。厳密に言うと母音+母音の発音には微妙な音変化が起きるのですが、あまりそこまで考えてなくてもいいと思います。
語と語の間を滑らかに声を切らないように読むことを心がけましょう。
文法上必要な発音は脱落しない
もし、語尾が子音でも複数形や三単現のsがついている場合は、当然発音します。文法が保てなくなりますから。
(例)Scientists did experiments to show that.
まとめ
単語間は、
子音→子音、 子音→母音
のパターンになることが最も多く、滑らかに読むための大きな発音ポイントになります。