二重母音は5つあり、比較的出しやすく、通じやすい母音です。
出し方を説明して真似してもらうと、すぐにできる方も多いのです。なのに、レッスンが進むと直す場面が出てきますが、それは何かというと後ろの音がぼんやりしてしまうことです。
二重母音は全部で5つ 共通点は音変化
[Oi][ei][ci][Ou][ou]
これらが、二重母音と呼ばれる5つの母音です。
途中で音が変化します。二つ母音が並んでいるように思うかもしれませんが、それぞれ、これで「ひとつの母音」です。
発音は、文字通りというか、発音記号どおり、途中で音が変化します。後ろの音はやや弱めに発音します。
厳密に言えば、日本語のアイ・エイ・オイ・アウ・オウ という発音とは響きなどが違うのですが、ここでは初心者向けにできるだけ簡単で、また通じるレベルの解説をします。
二重母音の練習としては、口は大きくはっきり動かしましょう。
[Ou] を取り上げると、最初の「ア」っぽい音は口を大きく開いて、口の空間を広げる感じです。そして、口を閉じながらなめらかに後ろの音につなげます。
簡単だけどカタカナの影響を受けやすい
発音記号になじみがない方でも、これらの記号をみると何となく音が想像がつくと思います。
Cが逆さまになったような記号があるものの、ローマ字の知識で大体読めて、発音できて、と感じる方が多いと思います。
まずは大体それで合ってますし、通じます。
ですから、発音記号をみて、その通りに発音すればいいわけなのですが、
こういう分かりやすく、通じやすい音というのは、すぐにカタカナに影響されてしまいます。
カタカナ語になると、
my [mOi] のように、カタカナ語の音と英語の音がほぼ同じ場合もあれば、
table [teibl] や case [keis] や boat [bout] など、
テーブル、ケース、ボートというように、「伸ばす」音として定着しているものもたくさんあります。
英語の音にできるだけ忠実に表記するならば、テイブル、ケイス、などとしてほしいところですが…
お気づきのように、英語からカタカナ語への移行は、マチマチ、バラバラなんですね。
だから、発音をしっかり学ぼうと思ったら、カタカナ語や日本語は忘れて、それらと比較などせずに、英語の綴りを見て、また少しずつでも発音記号に触れていくことをお勧めします。
英単語の読みが分からない・・とひらがなやカタカナでルビをふるのは、緊急とか一時的な場合だけにしましょう!
直す理由のダントツトップは
比較的、発音が難しくない音というのは、カタカナ語に影響されやすいがゆえ、
二重母音は、ついうっかり、日本語の伸ばす音まではいかないとしても、後ろの音がだらっとした流れた感じになってしまいます。
最初はできていたはずなのにレッスンが進んだ中で直す理由は、これに尽きる、といっていいくらい、ついうっかり、が皆さん出てきます。
ですので、二重母音の自己練習の時は、これだけ、ぜひ気を付けてみてください。
後ろの音を伸ばしたり、流れた感じにならないように
カタカナ語に影響されないように
英語には、日本語の「ー」(伸ばす音)はない