私は発音を教えることは好きですが、単音の指導で、自分の中で特に好きな項目とかがあって、それは、RとかR系母音のページなのです。
発音というと、「RやL」は難しいと思われる方が多いのが一般的なので、何となく苦手意識をずっと持っている方も多いかも知れません。
でも、たくさんの人に教えてみて思ったのですが、RやR系母音は、皆さん難なく安定して出せるようになるのです。しばらく練習が必要な人は中にはいますが、いずれ難なく出せるようになります。
「最初は難しく感じる人が多いけれど、結果的に上達した!」というように、成長幅が大きい発音と言えるのではないでしょうか。
上達を感じる理由として、日本語と大きく違う音ほど、変化が分かりやすいから。練習さえすればコツがつかみやすいのもあると思います。
一方、二重母音やア系母音のように、日本語に似ている音というのは、その違いが分かりにくいし、学んでいる方も分かったような分からないような感覚もあって、できた感が少ないのか、成長幅が少し小さいと感じます。
だから、RやR系母音は、生徒さん自身が成長を感じられるゆえ、他に比べると楽しいのではないかと想像しています。
教える側としても、最初はとにかくいろんな音を皆さん出されるので、それをいかに早く効率よく正しい音に導いていくか、という腕の見せ所的な部分もあるので、私は、経験を積むにつれて、一番指導が好きな単音となったわけです。
RやLが難しいというのは思い込みだと思って、ぜひ取り組んでほしいなあと思います。他にも、「v/f/th/sh など」もそうなんですが、練習すれば出来るようになる、分かりやすい音なんです。